遮熱ネット

エアコンの室外機用遮熱「エコネット®」

ビル建物のエアコン室外機への直射日光を遮り温度上昇を防ぐことにより、
電気使用量を夏場で20%程度削減する効果があります。

(※遮熱ネットの省エネ効果は設置場所その他環境により変わります。)



地球温暖化の現象で年々全国的に平均気温が高くなり、節電対策は避けられません。
遮熱ネットは設置するだけでエアコンの効きがよくなり、メンテナンスする必要がない優れた省エネ商品です。


エアコン室外機はコンプレッサーを使って冷やした冷媒(ガス)を室内機で巡回させ空気を冷やし、熱交換でぬるくなった冷媒を室外機に戻して放熱させ、またガスを冷やして室内機へと循環を繰り返しています。太陽熱が当たると当然冷やすための電力を余計に使います。
遮熱ネットで室外機を日陰にしてあげることで節電効果が上がります。

夏場4ヶ月は下記グラフのように遮熱ネットをした場合と遮熱ネットを外した場合とでは1日の
温度差があり、使用電力量は20%程度削減されます。
更に、最大電力量が夏場である場合には、これにより契約電力が引下げられ、設備投資回収
期間は2年以内に達成されると思われます。

施工実績は以下のものがあります。


●設置場所に合わせて、フレームの大きさや形状を自由に設計できます。
●遮熱ネットは軽量であり荷重制限の心配はなく、屋上の防水シートを傷つける
 ことはありません。
●耐久性に優れ、長年にわたり大きな省エネ効果が期待できます。



●室外機排気口の上部にグリーンフェンスを取り付けることにより、通気性を保ちながら、
 ある程度日陰を作っています。
●施工のポイントは、ショートサーキット現象(排気熱を吸い込まないこと)が起きない
 こと、風通しを良くすること、コンプレッサー収納外部を日陰にすることです。


フレーム構成について
●ビルの屋上では強風にも耐えられるようφ48.6mmの単管パイプを使います。
●支柱の土台はコンクリートブロックで固定するか、室外機架台のフレームに特殊クランプを
 使ってして固定します。

●室外機の配管を避けて施工することも容易にできます。


●30mm×30mm×3tのLアングル材を使用しフレームを構築することもできます。
 支柱下面はゴムシートにより床面を保護します。
 また、室外機のベースにフレームをジョイントして固定し、強風によるフレームの横移動
 を防ぎます。
 軽量部材なので、現地での持ち運びが容易で、中型フレーム構築に最適です。

遮熱ネットの張り方
●単管式フレーム、Lアングル式フレーム共に遮熱ネットを張る場合には、強風により
 遮熱ネットが破れないようにスプリングを介して取付けます。
●特にフレームの三角コーナー部は風が吹き抜けるよう配慮します。
●小型(短冊形)の遮熱ネットは風を受ける面積が少ないのでスプリングを取付ける
 必要はありません。
 
●スプリングの取付箇所は、強風が吹き抜けるようにしながら、日陰を多くつくれるよう
 配慮して必要な箇所に取付けます。
●一般的には次のような取付け方をします。
 ○スプリングの取付箇所:フレーム側面に取り付ける場合、サイドと上部
 ○針金又は結束バンドの取付箇所:フレーム上面及びフレーム側面下部
      (フレーム側面下部は万が一でも遮熱ネットが飛ばされないためです)
 ○遮熱ネットの大きさ:フレーム内枠寸法から必要な間隔を差し引いて決めます。

施工費用について
●エアコン室外機に遮熱ネットを設置するための費用は目安として、
 ㎡当たり @5,000円~@10,000円です。
 900mm幅×350mm奥行×1,200mm高さの3.75kw程度の室外機1台の
 遮熱ネット施工費用は部材運搬費、出張費用別で4万円程度であります。  
●省エネ効果として、電気料金が節減されることにより2年以内に設備費用を
 回収できますので、省電力に向けて早めに施工されることをお薦めします。

施工方法により費用も変わってきますので、
お客様とご相談しながら最適なご提案をさせていただきます。
遮熱ネット単体での販売も致します。

お気軽にお問い合わせください。





他の室外機対策との違い

放水式(散水式)
室外機に放水して遮熱効果を上げる場合、使用する水が水道水の場合『カルシウムやマグネシウム、鉄分』などが含まれ時間とともに、カルシウムなどはシリカとして、室外機のフィンに析出します。『白い汚れ』がそれです。これはワイヤブラシでも取り難く、このシリカが、かえって室外機の効率を悪くします。


このような経験を経て、遮熱ネットに移行している企業もあります。



また、大型室外機は、冬場の暖房の時、霜を融かしてから暖房運転に入ります。霜を融かすのにエネルギーを使います。遮熱ネットを施工しておれば、室外機に霜がつかないので省エネになります。


ビルの屋上用遮熱「エコネット®」
ビルの屋上に遮熱ネットを設置することにより太陽光の遮蔽効果が得られ、ヒートアイランド
現象の防止に役立ちます。
また、屋上防水機能の経年劣化を緩和できコスト削減につながります。
陸屋根への取付方法
陸屋根へ遮熱ネットを張ることは効果が大きいのでお薦めです。
ご参考までに陸屋根への遮熱ネットの 取付方は以下の画像のようにします。

φ48.6mmの単管を使用し、支柱は主要個所にコンクリートブロックで固定します。
又は既存のフェンスにアンカーを打ち、ワイヤーロープを張り、単管をワイヤーロープで固定します。
遮熱ネットは通気性を考慮して床面より20cm程度上に張ります。
床面点検、清掃などのために通路を設けます。

遮熱ネット上に積もる雪については、取り付けたスプリングが伸びて積雪の重量は床面で受けることになります。根雪が残る場合は遮熱ネットをその時期だけ外しておきます。